皆様ギター楽しんでいますか?
いよいよサウンドメッセ2017開催まで1ヶ月となりました。
サウンドメッセでのR-Zeroのデビューから3年半、歪み無くその澄みきった、
色づけの無いサウンドは多くのプロアーティストを始めプレイヤーがつま弾く
楽器の表現力をそのまま伝える事を基本概念として生み出され、その実力を
感じていただく事が出来ました。
R-Zeroの特長としては場合によっては味の無い音、無味無臭、つまらない、
おもしろみの無い音という意見も多く聞かれました。
しかしそれはアンフィニが目指した基本性能。
その意見こそが求めた結果、最大の褒め言葉だったのです。
いわば真っ白なキャンバスを用意したと言う事でそれに向かうアーティストに
自由に音を描いて欲しいそんな願いを込めました。
ギターの欠点を補う、好みのサウンドを創ると言う事も大きなファクター
だったのですが、でもそれは沢山のメーカーが沢山の工夫をして
既に多く世に存在していました。
その中で他とは違う存在感のある物を作りたい。
そんな思いがアンフィニの創立時から思い描いていたことでした。
しかしそうやって生まれてきたR-Zero、その性能、音質を最重要視したことで
犠牲になってしまったのがその大きさと重量という欠点でした。
それでもそのサウンドは絶対にリスナーの心を打つであろうと考えました。
多くのアーティストからもその重量故に購入を躊躇してしまうと言うコメントを
いただく事も多くありました。
当初からその意見は確実に出ると考えていましたが、先ずは最高の音質と表現力を
得る為に絶対に譲れない基本性能を重視、アンフィニにおけるリファレンスを
作るという目標を確実に形とする為に敢えて犠牲としました。
その結果、音質と表現力、そして何よりもプレイヤーのエッセンスを最大限にリスナーに
伝えるという命題を高い次元で実現出来たと言うことが「R-Zero」と言うプリアンプの
性能を裏付ける物となりました。
とは言っても小型化を諦めた、見捨てた分けでは無く、持ち運びやすくR-Zeroの
音質を受け継ぐアンプを作りたいという欲望はその裏側にはずっとありました。
そしてR-Zeroのリリースと共に、何時かはと構想を練り上げてきました。
当初は小型化をしながら、R-Zeroのニュアンスを出そうという事から開始しました。
これは初期デザインの1つ、シンプルにコンパクトにまとめようと言う考えからスタート、
実はこれがepas STAGEのデザインに繋がっていくことになります。
当初は市販の汎用ケースを利用してコストを抑えられればと言う事でプランを
考えてきました。
その後、R-Zeroの性能を反映させたいと言う事に考えを新たに、もう少し
突っ込んだ形になってきました。
これが2番目(正式には間にもっと沢山のデザインがあります)に考えた内容
基本は同じですがR-Zeroと同じくセンドリターン、TRSフォンによるバランス
出力を装備した内容に仕様を近づけることとしました。
デザインもR-Zeroを意識した操作パネルに近づけました。
個人的には白いボディのこのデザインは結構気に入っています。
でもサイズ的に入りませんでした・・・・
その開発過程の中で、先ずはヘッドアンプの重要性をとことん突き詰める。
低電圧での動作でも何処までダイナミックレンジを失わなず、
とことん音質を追求した事への挑戦として、コンパクト・ヘッドアンプBatteryが
生まれ、小型化に対しての方向性を確認することが出来ました。
Battery + Fidelity D.I.というセパレートコンパクトシステムで
音質を重視しながらも機能をばっさりと切り捨てコントロールをシンプルにすることで、
何もコントロールしないという究極の切り捨てをご提案しました。
調整機能はあると便利な機能ですが、そこにはどうしてもアンプという増幅回路を
経由しなくてはならない、付加要素が否定出来ないと言う問題がありました。
この組み合わせではEQが無い完全なR-Zeroのサウンドを再現したいという
思いを詰め込みました。
多くの不安もありましたが、しっかりと調整された楽器、ピックアップであれば
多くの調整は必要が無い! 先に発売したepasシリーズのコンセプトは実はこの考えの
中から生まれ、多くのユーザー様の共感を得ることが出来ました。
しかしコンパクト化とR-Zeroの持つサウンドクオリティーを可能な限り落とさない。
簡単なことではありませんでした。
単純な小型化であれば、技術的にも物理的にも小型パーツを多用することで全く問題無く可能です。
でもそれはR-Zeroと言うアンプでは無くなってしまうと言うこと。
ただ詰め込むだけの無理なパターンの引き回しは御法度、ただ入れば良いというものでは無く
欲しい物は確実な動作特性。
単信号を入れただけの見せかけの特性では無い、音楽を鳴らしたときの音楽性。
如何に音楽を正確に増幅するか、R-Zeroの基本概念を可能な限り踏襲しました。
安易にシリーズを増やし、音が変わってしまうことをバリエーションとして考えるのではなく
絶対的なコンセプトは貫くと言う事を守りそしてR-Zeroの名前を付けると言う事、
それはそれに相応しい性能をクリアすることは当然必要であると言うことを再認識しました。
そして約3年半の開発期間を経てようやく形となりR-Zeroのデビュー会場である
サウンドメッセ2017で正式に発表を行います!
この春「もう一つのR-Zero」 R-Zero Conceptの新しい兄弟、
「R-Zero Traveler」(アール・ゼロ・トラベラー) の誕生です。
このトラベラーという名称は、上のイラストを見ても分かるように開発の当初より
決めていた名前でした。
アンフィニのネーミングはそのネーミングからその製品のコンセプトが見えること
を基本としています。
とっても安易なんです。
・リファレンスとなる0番目の機器 = R-Zero
・原音をそのまま忠実に伝送したい = Fidelity D.I.
・電池駆動専用 = Battery
そして今回・・・・
R-Zero Travelerはその名前の通り、旅をする、移動をする全ての
アーティストに向けて
R-Zeroのサウンド、機能を可能な限りコンパクトに、そして世界中の
あらゆる環境に適合出来ることを目標にしました。
そして、多くの問題を高い次元でクリアする事が出来ました。
R-Zero Travelorは基板を始め主要パーツは原則国産。
基板においては国内生産最高グレードの物を、銅箔の厚み、パターン
耐久性全てにおいて拘りました。
またパーツ配置、回路の引き回し配置、そのトータルバランスを追求しました。
その為安易な改造、構造変更は出来ません。
その結果得られたサウンドを是非体感していただきたい。
「R-Zero Traveler」には2つの製品があります。
一つは、コンパクト・プリアンプ・ユニット
「R-Zero Traveler QUATTRO(トラベラー・クアトロ)」
オールインワンのプリアンプパッケージです。
※画像は開発途中の為最終の仕様は変更される可能性があります。
「R-Zero Traveler QUATTRO」はR-Zeroの機能、コンセプトをそのままにコンパクト化し
新たに高域用シェルビングカーブのイコライザを追加した4バンドイコライザを搭載。
形状はペダルボードへの組み込みを考慮した、
横幅220mm 奥行き184mmの 高さ68mm、重量、体積比約1/2のストンプボックスタイプとし、
とことんその使い勝手にも配慮しました。
またあらゆる衝撃、振動に耐える事を最低限の性能とし、全ての基板を確実に
固定、しかもメンテナンスが容易となるように配置しています。
これこそがTravelerの性能を裏付ける部分。
もちろん機能、性能はR-Zero譲り。
R-Zeroとの大きな違いはやはりサイズですが、機能面ではR-Zeroが究極の
パッシブピックアップに焦点を当てたリファレンスシステムであるのに対して、
Travelerはシングル出力のエレアコにもその性能を使いやすくする為、
入力ゲインへの対応幅を拡大しました。
そして出力はR-Zeroと同じくアンバランス出力、バランス出力の2系統を備え
ライン出力だけでは無くバランスのマイクゲインでの出力も可能としました。
あらゆるPAシステムへの対応にも抜かりはありません。
また入力に対してのセレクトモードを装備。
シングル出力のギターを2本切り替えて使用出来るABセレクトモード、
シングル出力のギターならば2本同時の使用が可能なセッションモード
そしてステレオ(デュアルピックアップ)出力のギターさえも2本の
切替が出来る1・2セレクターモードの3つのセレクターモードが使用出来ます。
様々なシチュエーションのステージングを可能とした、
R-Zero Traveler QUATTROはライブステージの為のパフォーマンスを
最大に発揮します。
そしてもう一つのTravelerはヘッドアンプ・レス 簡単に言えば追加型の汎用
イコライザ・ユニットとしての「R-Zero Traveler PENTA(トラベラー・ペンタ)」
アディショナル・5バンド・イコライザ・ユニットです。
※画像は開発途中の為最終の仕様は変更される可能性があります。
「R-Zero Traveler PENTA」は、ヘッドアンプを非搭載、ライン入力専用としました。
そしてヘッドアンプのコントロールの代わりに、その空いたスペースに
周波数切り替え可能な、低域用シェルビングカーブのイコライザを追加した
5バンドイコライザを搭載 それ以外の機能は全てQUATTROと共通となります。
LINE入力専用のTraveler PENTAは外部機器として、Battery等のヘッドアンプと
組み合わせて使用します。
もちろんBattery以外でも様々なヘッドアンプ、プリアンプ、LINE出力可能な
アンプであれば自由に追加して使用することが出来る汎用イコライザ・ユニットです。
お気に入りのヘッドアンプの音を可能な限り色づけする事無く
多機能なシステムへと発展することが出来ます。
既にイコライザなどの調整機能を有するプリアンプと組み合わせた場合でも
追加型のマスターイコライザとして多彩な音創りが可能となります。
さらにそれらのプリアンプ・ヘッドアンプに追加機能として、
インサーション・センドリターン・D.I.機能、チューナー出力、
クリーンブースター機能を付加することが出来ます。
シンプルにまとめ上げたTravelerはエフェクターボードをも
シンプルにまとめ上げます。
特にBatteryと組み合わせてのワイヤレスシステムにもお勧めです。
オールインワンパッケージのR-Zero Traveler QUATTRO、そして汎用
アディショナル・イコライザ・ユニット、R-Zero Traveler PENTA
この2つのユニットが、新しいステージの世界を構築します。
なお4月15日より大阪ATCホールで開催のサウンドメッセ2017、
アンフィニカスタムワークスのブースでは、いち早く両製品の実機を展示、
実際にその外観、機能、サウンドをお確かめいただく事が可能です。
是非サウンドメッセアンフィニカスタムワークスのブースにお立ち寄り下さい。
最終の機能、仕様などの詳細はサウンドメッセ出品での発表に合わせ4月15日に詳細を発表、
同時に開発サポーター予約を開始いたします。
価格詳細、お申し込み、予約内容につきましても4月15日に発表いたします。
また先のブログでもお伝えいたしました、4月10日から12日の3日間に開設いたします、
アンフィニカスタムワークス大阪出張所でも正式発表に先立ち、静かな環境の中実際に
音を出して試奏を行う事が可能です。
まだ空きがございますので、試奏目的のお申し込みも大歓迎です。
是非のご参加お待ちしております。